あっちいけ




部屋を片付けていたんです。
押し入れを開けたんです。
中にデカイ顔が住んでいました。
びっくりです。

デカイ顔はデカイ顔をしながら、人の家の押し入れを占領しています。
押し入れを閉めて、これは見なかったことにしようかと思いましたが、
デカイ顔を見てしまった手前、それを無視することは出来ません。

「おまえがしまったのは…」

しゃべった!
デカイ顔がしゃべったよ!

「金の古い日記か、銀の古いアルバムか…」

うわー、なつかしい! なつかしいトラップだ!
部屋整理中の最大トラップ、昔なつかしアイテムを読み耽るだ!
その2つを発掘したら、今日中に整理が終わらなくなってしまいます。

「いえ、わたしはそのどちらもしまっていません。
わたしがしまったのは、ウッカリ押し入れを開けてシマッタ!…です」

おそるおそる世紀のオオボケをかましてみたところ、デカイ顔は顔色ひとつ変えずに、

「そうか、おまえは正直者だな…」

と言うと、古い日記と、古いアルバムと、
古い自作のマンガと小説が書かれた冷や汗モノの何かを出して来ました。

これだから、押し入れは開けたくありません。

しまったなぁ…

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